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IDIO TRANCIE

This feature is presented by 直木35




第3夜「類似品に御注意」


神…「真夜中の帝王」こと「ゲームバカ」こと神口菜音氏
東…東條つかさ
ア…アベトンボ
直…たまたまスタジオに遊びに来ていた直木35(自称直木賞作家)


東「(タイトルコール)名作アニメのコーナー!」

ア「ハイ、名作アニメのコーナーです。」

東&直「ワーッ(拍手)」

ア「拍手しなくていいよ、拍手しなくて(苦笑)。これねぇ、ホントにねぇ、スタジオの一室でねぇこうやってワーとかやりあってると馬鹿らしくなってくるんだよね。」

東「(小声で)そうだよね…。」

ア「そうだよね、とにかく今日の名作アニメのコーナーですが今回取り上げるのは**の大好きなアニメ『ナースエンジェルりりかSOS(注1)』です。このアニメについては私はよく知らないので他の人にコメントしてもらいましょう。ではどうぞ。」

東「えー単純に言うとですね、最近美少女変身モノが流行ってますね。それでオタクな男性が異性に対して憧れる、要するにセーラー服とかウエディングドレスとか看護婦(の白衣)とかそういうモノが順番に変身モノになっていった訳でありまして、まあ先発のセーラームーンはともかくとして、後発のウエディングピーチ(注2)ですか?何か神口さんも毎週見ているそうですが、ナースエンジェルりりかSOSは、ああいうのはまあ言ってみれば類似品ですね。『類似品に御注意』ですよ。そういえばりりかSOSも神口さんは毎週欠かさず見ているそうですが…。」

ア「あと話によるとウエディングピーチも毎週欠かさず見ているようですね、つまり3つとも欠かさず見ているという事でしょうか。」

東「それは**がウエディングピーチを見ているという事ですか?」

ア「いや神口氏ですよ。」

東「ああ神口氏ですか?まあウエディングピーチに関しては彼は(オンタイムで)見れない時はビデオにも録っているとの噂がありますが…。」

ア「そこまでして見る価値のあるアニメなんでしょうか?(苦笑)」

東「さあそこまではちょっと分かりませんね(笑)。先程言ったように、まとめると『類似品に御注意』ですね。」

ア「まあここでのポイントとしてはエンディングテーマ(注3)でしょう。あの曲は今時珍しいタイプのアニメ主題歌だと私思うんですねぇ。あの曲のメロディ自体は今風なんですが、作詞が秋元康(注4)で、何と言うか最近のアニメは主題歌が内容と全く関係ないものが多い(注5)ですよね。それなのに珍しくりりかSOSのエンディングテーマはそのアニメ用に作られたものなんですね。」

東「珍しいといえばあのアニメは、CITYHUNTER(注6)みたいにストーリーとエンディングテーマが合体してるんです。だから、ストーリーが終わってからそのままエンディングに移行してしまう訳なんですね。あれも珍しいパターンだと思います。」

ア「そうですね。まあ…そういう事でしょうか。では放送時間を紹介致しましょう。東京ではテレビ東京で金曜の夜6時から30分でやっております(当時)。」

東「それではりりかSOSの大体のストーリーについて神口菜音さんにちょっとお話を伺ってみましょう。」

ア&直「ワーッ(拍手)」

東「それでは神口さん、りりかSOSのあらすじについて簡単でいいですからお願いします。」

ア「お願いします!」

神「特にあらすじというのはあまり無いのですが、とにかく必ず最後に変身シーンがありまして、見てる人のほとんどはそれを目的に見てる訳ですがあまりあらすじというのは気にはしてません。」

東「今度はウエディングピーチのストーリーについてもお話を伺おうと思います、それでは神口さんどうぞ。」

ア&直「ワーッ(拍手)」

神「これも、東条さんの仰ってる通り私は変身モノが好きということで(スタジオ爆笑)見ていまして、特に美少女の変身モノというのは結構最近増えてますけどもなかなかいいもので皆さんも見てください。」

直「美少女が目的か!」

ア「うーん、ロリコンだー。」

東「えーそれではウエディングピーチとかりりかSOSの魅力は何でしょうか?」

神「現代社会におけるストレス等を解消する為の、やはり、ひとつであり、美少女の変身シーン等数多くの見せ場があります。是非、皆さん見てください。」

ア「神口氏の言う事からすれば、実はストーリーというのはほとんど無くてもいいようなものじゃないでしょうか?」

東「その事についてですがセーラームーンにも同じ事がいえると思います。それは初期の、セーラームーンRの前にやっていたただのセーラームーンですが、あれは少しはストーリーというものがあったんです。ところが人気が余りにもあるんで続編を作りましたら、続くにつれて段々何か変身シーンとか必殺技のシーンが長くなりすぎて…。」

ア「30分の中にそれらの占める割合が長くなってるんですよ。」

東「そうそう、必殺技だけで2分位あるとかいう話ですが。」

ア「ただ時間とってるだけじゃないですか。しかし、あのアニメも遂にアメリカで放送が開始(注7)されてしまいましたし、何とあれが90年代を代表するアニメのひとつになってしまったんですよ。90年代を代表するアニメがセーラームーンとかクレヨンしんちゃん(注8)とか、考えてみればやばいアニメばっかりですね。」

東「あのアニメはですね、何か小さい子供向けってのはあんまり初めは意識してなかったみたいですけど何かちびうさ(注9)とかいうキャラクターが出始めてから余計小さい子供向けのアニメになってしまったと思いますが。」

ア「元々はもっと上を対象年齢としたものだったと思うんですけどねぇ。なかよし(注10)連載ですよね。」

ア「という事で皆さん、りりかSOSを暇があったら見てください。これで今日の名作アニメのコーナーを終わります。」


一見すると神口氏はタダのアニメオタクに見える。しかしこの中の「現代社会におけるストレス等を解消する為のひとつの手段」発言を始め彼が世間のアニメに対する偏見に敢然と立ち向かっている姿勢を見逃してはいけない(後年彼は独自のアニメ論をまとめた「少年よ、大志を抱け」を発表する)。

そして放送はこの後も続き、結局は誰にも知られないうちに打ちきりになったと思われるが、こうして今読み返してみると、かなり濃い内容の番組であったことがお分かりであろう。尚、第4夜以降を収録したテープがどこかに存在すると言われているが、これは残念ながら現在のところ見つかってはいない。編集部では今後もこのテープの在処を探し出すつもりである。もし、それが見つかった暁にはいち早くこのコーナーにて紹介していきたいと思う。その日をお楽しみに。




(注1)ナースエンジェルりりかSOS…秋元康・池野恋原作(月刊りぼん連載)。テレビ東京系列で95〜96年放映。
(注2)愛天使伝説ウエディングピーチ…富田祐弘作、谷沢直画(月刊ちゃお連載)。テレビ東京系列で95〜96年放映。
(注3)エンディングテーマ「りりかSOS」…作詞・秋元康、作曲・まりちゃんズ、編曲・岩本正樹、歌・麻生かお里。はっきりいってアニメの内容をそのまま説明しただけの歌詞。
(注4)秋元康…作詞家。1956年5月2日生。中央大文学部中退。高校時代から放送作家として活躍し83年頃から作詞家としての活動を始める。代表作に「川の流れのように(美空ひばり)」「なんてったってアイドル(小泉今日子)」等がある。またエッセイストとして「恋について僕が話そう(角川文庫)」「結婚のヒント(講談社)」等著作も多数。「おニャン子クラブ」の仕掛人でありメンバーの高井麻巳子(会員番号16番、うしろゆびさされ組)と結婚した。
(注5)「最近のアニメは主題歌が内容と全く関係ないものが多い」…現在はそのタイアップ曲が主流になっている。特に2000年発売の「THE BEST OF DETECTIVE CONAN〜名探偵コナンテーマ曲集〜」は売上が100万枚を超えオリコン最高2位を記録したがあれはアニメのアルバムというよりむしろ倉木麻衣やZARD、B’z等が参加した豪華オムニバス・アルバムといえよう。
(注6)CITYHUNTER…北条司原作(週刊少年ジャンプ連載)。日本テレビ系列で87〜91年全4シリーズ放映。
(注7)「アメリカで放送が開始」…95年秋に放映開始、96年に一旦打ち切られるもアメリカでも熱心なファンを生みその後全米放送されている。ちなみに英語版のタイトルはそのまま「SailorMoon」。
(注8)クレヨンしんちゃん…臼井儀人原作(まんがタウン他で連載)。テレビ朝日系列で92年から放映中。
(注9)ちびうさ…声・荒木香恵。「セーラームーンR」より登場。未来の月の世界からやってきたセーラームーン(月野うさぎ)の娘という設定。
(注10)月刊なかよし…講談社発行の少女漫画誌。2001年で創刊45周年。セーラームーンを始め「カードキャプターさくら(CLAMP)」「きんぎょ注意報!(猫部ねこ)」等が有名。セーラームーン効果で一時は発行部数で首位の「月刊りぼん(集英社)」に迫る勢いだったがここ数年は下降気味。2001年モーニング娘。オフィシャルストーリー「娘。物語」の連載が開始された。