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2003年8月30日〜31日
東條つかさ

駅舎の中には既に先客が一人いた。しかも、いかにもそっち系と行った感じで見るからにオタク面で(以下自粛)。挨拶をしようかと思ったが、結局、できなかった。駅舎に入ろうとすると、その人は出てきて、稲尾駅の方へ歩いて行ってしまった。こうして海ノ口駅にいる者は自分一人になってしまった。自分の目の前に、あの光景が広がる。某サイトで拝見した写真よりもさらにブツが増えていた。電撃大王付録の深衣奈フィギュアまで飾ってあった。駅ノートは10冊目になっていた。さっそく記念記帳した。写真を何枚か撮った後、隣の稲尾駅を目指した。
海ノ口駅近くの踏切を撮影した後、すぐに縁川商店のモデルとなったYショップが視界に入ってくる。早朝だから営業していなかった。それどころか、「8月31日は臨時休業します」との貼り紙があった。

Yショップニシ
15分ほど歩いて、稲尾駅に到着した。駅舎らしい駅舎はなくホーム上に待合室があるのみの小さな駅だ。待合室の中には先ほど海ノ口にいた男が休憩していた。今度は軽く「おはようございます」と声をかけてはみたが、小さな声で「おはようございます」と返事が返ってきただけだったような。待合室内部をさっさと撮影し、ここにも置いてあった駅ノートに記帳した。

稲尾駅待合室
そして再び海ノ口へと引き返す。今回の旅では、切符を東京23区内ー海ノ口の往復としているためである。だから往路は梁場で一駅分清算した。東京23区内とした事に関してはあとで触れる。海ノ口へ引き返したものの、駅舎の中にはまだ誰もいなかった。上り電車の到着までまだ20分ほどあったため、
まずは、ちょうど使いきった24枚撮りフィルムを交換した。そして、しばらくの間、すっかりオタク化した駅舎内部や駅ノートを見た。駅ノートの1冊目は紛失したとの事だったが、デジカメで撮影していた有志の手により、かなりの部分が復刻されていた。この執念に恐るべし。電車到着数分前になると、地元民と思われるお婆さんが入ってきたので、軽く挨拶した。しばらくすると、今度は女子高生も入ってきた。おそらくいつもこの電車を利用するのであろうか。二人はお知り合いのようで親しく話していた。そして、電車は入ってきて、8:13発松本行き334Mにて海ノ口を後にした。写真撮影に時間を取られ、駅ノートをゆっくりと見る事ができなかったのが心残りか。

海ノ口駅内部


信濃大町には8:28に到着。フィルムの消費が予想以上に早いため、36枚撮りフィルムをキヨスクで買い足した。
しばらくして、時刻は9時となり、レンタサイクルを借りる。4時間800円となっており、13時までに戻ってくれば、ちょうど13:18発のスーパーあずさに間に合う。自転車を用意してもらったあと、雨が上がる気配もなかったためか駅員にも「雨降ってるけど大丈夫?」と心配されてしまった。そして、木崎湖方面を目指した。しかし、時と共に雨は激しくなり向かい風も重なり途中から歩道もなくなりまさに地獄であった。ほどなくしてGパンはずぶ濡れとなる。リュックの中にも雨水は浸入しており、ファスナーのすぐ下にはタオルで覆う事によって防水対策をとったのであるが、タオルも既に雨水で濡れていた。気が遠くなりかけた頃、ついにおね☆ツイ第1話で深衣奈が足を洗ったコンビニのモデルとなったローソンを発見。記念撮影しまくる。かなり怪しい光景であっただろうが、もはや恥も外聞もない。

ローソン信濃木崎店

第1話で深衣奈が足を洗っていた場所
いつのまにか信濃木崎駅を通り過ぎた事に気付き、ちょうど外で掃除をしていたローソンの店員さんに尋ねたところ、親切に教えてくれた。そして、少しの距離ではあるが引き返す事になった。信濃木崎駅はすぐに見つかった。劇中で樺恋が寝ていた駅舎のベンチにも訪問者ノートがおいてあり、窓辺にはまりえ人形とプリッツもおいてあった。リュックを点検してみると、ビニールに入れたものに関してはすべて無事であったが、入れ忘れたポッチーポッキーが水没して(やや誇張)箱がふにゃふにゃになっていた。未開封だから中身に影響はないが。20分ほど休息を取り、対向式ホームの反対側へも行き写真を撮った。カメラが濡れないように命がけの撮影だ。

信濃木崎駅駅舎

樺恋が寝ていたベンチ

駅ノートが入れてあるファイルに樺恋のイラストが
20分ほど休息を取り、対向式ホームの反対側へも行き写真を撮った。カメラが濡れないように命がけの撮影だ。

ホーム反対側より
一通り撮影した後、再び木崎湖を目指す。先ほどのローソンにてペットボトルのお茶を補充した。
天候のためか予想以上に時間を要したため、稲尾駅まで行く事は断念して木崎湖西部の星湖亭方面へ向かうと、すぐにゆーぷる木崎湖が見えてきた。時間にもう少し余裕があれば朝6時から開いている温泉に入る事もできたのだが、断念せざるを得なかった。一度道に迷いかけたが、すぐに元の道に戻って、T字路にて星湖亭は右にある事を示す看板を発見し、星湖亭を目指した。そして、信濃大町駅を出る事1時間半ほどでようやく星湖亭が見えてきた。しかし、この先にあるおね☆ティOPにも出てきた桟橋(通称みずほ桟橋)を撮影するため、通過した。みずほ桟橋はすぐに見えた。だが、有料の木崎湖キャンプ場内部にあるため、敷地外の適当な場所に自転車を止めて桟橋の撮影をした。

みずほ桟橋
あとでわかった事だが、撮影のためだけとはいえ、有料の施設である以上、無断で入るのはあまりよろしい行為ではなかったようだ。一言言うべきだった。桟橋を撮った後、引き返して星湖亭へ向かった。お店に入ると、ずぶ濡れになった自分を見てお店の人もびっくりしていた。店内には朝方、海ノ口と稲尾にいたあの男もいた。雨だったこともせいか他には客はいなかった。信濃大町からレンタサイクルで大雨の中来た事を告げるとまたまた驚いていた。さっそくまりえカレーを注文した。もちろん店内にはスタッフがツアーで訪れた時に書いたサイン色紙が鉄拳のサイン色紙と共に飾られていた。カウンターにはポッキー、プリッツ、まりえ人形、誰かが寄贈した録画テープ、喜久子さんのコスプレ写真があった。ついにこの地に来た事を改めて実感した。そして、お店のおじさんが訪問者用ノートの入ったかごを持ってきて下さった。かごの中には誰かが寄贈したおね☆ティのムックや木崎湖の写真も入っていた。自分があまりにも濡れていて見るからに風邪を引きそうに見えたのか、おばさんがいらなくなったシャツを用意して下さった。しかし、こういう事を考えて着替えを用意してあったため、その趣旨をつたえ、丁寧にお断りしたが、細かい心遣いがありがたかった。いい店だ!

星湖亭
まりえカレー





しばらくして青年3人組がお店に入ってきたが、明らかに同じ目的で来た事がわかった。彼らは3人共まりえカレーを注文し、デジカメで店内を撮影していた。思いきって「どちらからですか?」と尋ねたら、一人は地元民、一人は千葉の行徳から来たとの事だった。もう一人は聞きそびれた。話を聞いてみるとこの3人は昨日も来たらしい。ついでに自分を入れた写真をとシャッターを押してもらった。カレーを食べ終わった後、隣の公園のブランコや滑り台を撮影した。念のため書いておくと、これら二つの遊具はおね☆ツイOPに登場するのである。何も知らない人にとってはただの遊具であるが。

滑り台

ブランコ
時が経つのは早い。お店に来たのは11時頃、しかし時刻は12時を回っていた。信濃大町駅からここまで来るのに途中寄り道をしたとはいえ1時間以上かかった事を考えると、そろそろ出発せねばならない。もっとゆっくりしたかった。ノートもあまり見ていないし、無念。お店の方々にお礼を言った後、信濃大町駅を目指す。雨は相変わらず降っているが、往路と違って向かい風でないため、順調に速度を上げる事ができた。結局、復路は20分ほどで着いた。時刻は12時半。レンタサイクルの会計を済ませた後、ずぶ濡れになった上半身のシャツと靴下を履き替えたが、Gパンと下着はどうにもならなかった。冷たい。マジで後で風邪を引くかもしれない。結局、スーパーあずさ到着までだいぶ時間が余ったわけだが、仕方がなかった。このような列車本数の少ない駅では、列車が到着する少し前にしか改札が開かないため、しばらく待った。そして、13:10頃、「新宿行き特別急行スーパーあずさ8号ご乗車の方は改札口までお越しください」の構内放送があるとに、改札を通った。なんか特別急行っていう響き、いいなあ。
そして13:17発のスーパーあずさ8号に乗り松本を目指した。自由席は8両中2両しかなく、既にほぼ埋まっており、早くから並んでいた事が幸いしてかろうじて通路側に座る事ができたが、後から乗った人は座れなかった。スーパーあずさに使われるE351系は振り子式のため、カーブで大きく車体が傾く事が分かる。松本まで約35分。車掌の検札が来ない。結局、松本まで来る事がなかった。せっかく時間節約のため730円出して特急に乗ったというのに。松本では前に4両増結するため、一度停車してもドアが開かず、そのまま連結作業が行われた。今度は、タウンスニーカーと呼ばれる小型の100円バスに乗り、劇中に登場する学校のモデルとなった旧制松本高校のあるあがたの森公園へ向かった。

タウンスニーカー
旧制松本高校


あがたの森公園へは駅から約15分で着いた。そこには劇中に登場する光景がそのまんま広がっていた。旧制松本高校はあがたの森公民館として使われている。2階からはおばさん達の歌声が聞こえてきた。コーラス教室でも開かれているのだろうか。校舎内部の立ち入りは自由とはいうものの、やや緊張しながら入った。ただし、校舎の一部は工事中のため、入る事ができない。黒板のある2-4の教室も入る事ができなかった。しかし、十分に満足である。校舎から出た後は、公園内部を回り、校庭やベンチ、丘、そして水道など、劇中に登場した場所の元ネタとなる風景をとにかく撮りまくった。公園内は予想していたよりは小さかったため、意外と早く回る事ができた。回っているうちに天気はいつの間にか晴れていた。松本地方は木崎湖に比べれば雨は小降りだった物の、傘は必要だったのにだ。そして、余った時間を利用して再び校舎内部に入っていったら、・・・!なんと、星湖亭にいた3人組と再会したのだ。「どうやらコースが一緒だったみたいですね。」「俺らはのんびりと鈍行で来ました」と会話は進んだ。

校舎内部
再び別れたが、まだ時間があったため、もう少し、公園内部を見たり撮ったりして時間をつぶした。そして、松本駅でのおみやげを買う時間も考え、時間に余裕を持たせるため、バス停へと向かった。
バス停で待っていると、例の3人組と三度再会。帰りの場所まで一緒とは・・・。松本駅に着くまでの間、色々と話したのだが、彼らは往路は土曜日にあずさに乗って来たが、検察の際、車掌から特急券を買おうとしたら、なぜか自分たちはスルーされて、運賃だけで来れたとか語っていた。JR-Eよ、もっと検札を強化しろよ!彼らは自分の乗るあずさよりも30分前のスーパーあずさで帰るとの事だった。
松本駅にて彼らと別れ、駅ビルの地下でおみやげを買った。なぜ帰りをわざわざあずさにしたかと言えば、自分の乗るあずさ68号は新宿止まりではなく千葉行きのため、定期券が有効な船橋まで乗れるという事、そしてスーパーあずさ用のE351系は既に2度乗車経験があるが、あずさ用のE257系はまだ乗ったことがないことなどが挙げられる。改札を通って夕食用の駅弁を買った。やはり長距離列車での食事は駅弁に限る。意外と多くの種類があったが、安曇野ちらしを選んで買った。

(左)E257系「あずさ68号」 (右)安曇野ちらし
ホームに降りると、E257系が入線していた。この列車、乗車率が高いのか、通路側の座席しか残っていなかった。座席そのものは最近のJR東日本の特急車標準となった座面スライド式リクライニングシートのため座り心地はよい。シートピッチもフレッシュひたちより広い。ところで、あずさに使われる車両はどっちも格好悪いと思うのだが・・・。定刻の16:18、あずさ68号は松本駅を発った。そして車掌が検札に来た際に、小岩−船橋間の乗り越し乗車券を買った。そう、行きと帰りの駅が違うため、切符を買う際に東京23区内−海ノ口の往復にしておいたのだ。往路は柏から金町までの切符を買った。この列車、停車駅はムーンライト信州81号より多く、富士見、韮沢といった聞き慣れない駅にも停車した。そして、昨日からの疲れがたまっていたためか、途中で1時間ほど眠りについた。
新宿到着は20:08であったが、特急用のホームではなく、中央快速の朝ラッシュ時用ホームである7番線に停車した。そして、いつもは201系に乗って通る区間を今日は特急に乗って通る。いつもとは違った感じである。列車は御茶ノ水駅手前で快速線から緩行線へとポイントをわたり、秋葉原を通過、そして錦糸町手前のポイントをわたって総武快速線へと入る。この非日常感がたまらない。錦糸町に停車した後、20:37、松本を発つ事3時間20分後、船橋へと着いた。船橋からは東武野田線に乗り、家路へ急いだ。
今回の旅は出発決定が急だったため、準備期間が短かった上、スケジュールが相当きつく、結果として、写真撮影ばかりにあけくれてしまい、駅ノートをゆっくりと見る時間がなかったのが何より残念である。また、雨が降る事は覚悟していたとはいえ、予想以上に雨がひどく、服やリュックがびしょびしょになった事も残念であった。そもそも、今回の旅は金曜の夜に出発して土曜日に見て回るつもりだったのが、切符を買いにいった段階で金曜発のムーンライト信州が満席だったため、その場で土曜発に計画を変更したいきさつがある。何はともあれ、聖地巡礼というある意味ネタとも言える旅を無事に終える事が出きて、風邪も引かずに済んだだけでもよかった。そして、また機会があったら、今度は駅ノートをゆっくりと眺めたり、星湖亭のおばさんと話す時間を十分に作ることができればと思う。
3.乗車データ
| 乗車駅 |
下車駅 |
列車名 |
乗車車両 |
| 新宿 |
信濃大町 |
ムーンライト信州81号 |
モハ182-34 |
| 信濃大町 |
簗場 |
1323M |
クモハE127-108 |
| 海ノ口 |
信濃大町 |
334M |
クモハE127-112 |
| 信濃大町 |
松本 |
スーパーあずさ8号 |
クハE351-104 |
| 松本 |
船橋 |
あずさ68号 |
クハE257-1 |
※この聖地巡礼の旅に当たっては、すこしふしぎにあるはちみつ巡礼ガイドを参考にさせていただきました。このサイトなくしては今回の旅はありえませんでした。ありがとうございます。
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